きよう

I

きよう【器用】

(1)細かい仕事を巧みにやりとげる・こと（さま）。

「手先の～な人」「～者」

(2)何事をも巧みにやりとげる・こと（さま）。

「何でも～にこなす」「～貧乏」

(3)要領よく， 抜け目なく立ち回る・こと（さま）。

「政界を～に泳ぎ回る」

⇔ 不器用

(4)役に立つ才能のあること。 また， その人。

「武家の棟梁となりぬべき～の仁出来(イデキ)て/太平記 13」

(5)いさぎよいこと。 潔白であること。

「逃げはせぬと， 尤(モツトモ)～な白状/浄瑠璃・淀鯉（下）」

(6)容貌。 人柄。

「遠国侍なれども， ～・骨柄(コツガラ)尋常なる人かなと感じけり/御伽草子・猿源氏」

﹛派生﹜～さ（名）

II

きよう【紀要】

大学・研究機関などで定期的に出す研究論文集。

III

きよう【貴陽】

中国， 貴州省の省都。 雲貴高原の東部に位置し， 機械・製紙などの工業が盛ん。 コイヤン。

IV

きよう【起用】

これまで用いられなかったり認められていなかったりした人を， ひきあげ用いること。 とりたてて用いること。

「スタッフに若手を～する」「投手の～を誤る」

V

きよう【餼羊】

古代中国で， 告朔(コクサク)のときなどに宗廟(ソウビヨウ)に供えるいけにえの羊。